ジョブハンティング! 弁護士、派遣、社畜、銀座ホステス、いろいろやってみた。

元派遣、氷河期世代かつ団塊ジュニアの弁護士が外資系や大中小企業など40社以上で働いた経験をもとに、氷河期世代を取り巻く諸問題、40代派遣・フリーターから正社員へのステップアップのコツ、日々思ったことなどを綴っていきます。

子育てに金がかかるというごまかし-バカは死に金使うってやっぱりホント!

 

こんにちは。ヴィヴィアンです。

前回↓は働かないオジサンについて、というより、使えない若者について書きました。

vivien-moriya.hatenablog.com

 

コロナ以降、政府によるお金のバラマキが目立つようになりました。特に子育て世代と潜在的子育て世代へのバラマキ案が頻繁に報道されています。

 

バラマキの目的の一つが、子供を持つことへの負担感を減らすことにより子供をより多く生んでもらい、少子化に歯止めをかけることにあるのは皆さんもご存じのとおりです。

 

もっとも、少子化の直接の(または主な)原因は結婚するカップルが減少していることにあるとも言われています。ただ、実際問題、色々な価値観を持つ人たちが増えている以上、結婚するカップルを政策により増やすことは難しいでしょうから、結婚するカップルにより多く生んでもらおうということなのでしょう。

 

多くの日本人は子育てにお金がかかる、教育費にお金がかかると思っています。そして、そのために一部のカップルが生む人数を抑えていると考えられています。ですから、お金をばらまけば、もっとお金があれば子供を作りたいと思っているカップルが子供を作ってくれるのではないかと期待しているわけです。

 

これが一般的な見方だと思うのですが、一つ大きな間違いがあると思います。

子育てにお金がかかるという点です。

 

目次:

子育てに金がかかるってどういうこと?

今の若い人は、自分たちがこれまで親から享受してきた豊かな生活を維持しつつ、もしくは自分たちの生活を犠牲にすることなく、自分の子供に存分にお金をかけたい、お金で学歴を買ってあげたいのであって、本来的に子供にお金がかかるわけではありません。(塾は必須ではありませんし、大学に行く必要もありませんし、子供にぜいたくさせる必要もありません)

 

お金がないのなら、子供にお金をかけなければよい。ただそれだけです。

身の丈に合った生活をすればよいのです。子供にも言い聞かせるのです。うちはお金がないからねって。

 

子供には大学まで出て欲しいけれど、自分たち親の能力の低さに鑑みると、良い中学校、高校、塾に通わせなければならないし、でも、自分たちの生活レベルを落としたくない、爪に火をともすような生活なんてしたくない、スマホはもちろんiPhoneじゃないとイヤだし、たまに家族で旅行もしたいし、外食もしたいし、マイホームも欲しいし、老後資金も貯めたいし、だからと言って大事な自分の「子供様」たちに奨学金という名の借金を背負わせるなんてしたくない。

もちろん、努力して年収を上げるなんてありえない!だって私は「子持ち様」なんだから!(笑)

 

だから納税者が自分たちの代わりに金を払ってくれということですよね。

ただの親のわがままのために納税者に金を払ってくれというわけです。

卑しい根性にもほどがあります。

 

にもかかわらず、「子育てにお金がかかる」と表現するわけです。真実は「子供にお金をかけたい。学歴をお金で買いたい。」という自分の欲望でしかないにもかかわらず、子供を持つ以上避けられないこと、必然的なことであるかのように表現し、自分の欲望やコンプレックスとは無関係であるかのように装っているわけです。

 

はっきり言ってしまえば、一般庶民が子供に高級ブランドの服を着せたいとか、高級料理を食べたいとか、エルメスのバッグが欲しいとかというのと、同じレベルの話です。日本人にとって子供は自分の所有物かアクセサリーですから、子供の学歴も自分を飾る装飾品の一つなのでしょう。

 

「教育」だの「子供」だの言えば、正当化される、他人がお金を出してくれる、と思っているのでしょうが、状況によっては分不相応の浪費でしかありません

 

実際に私の周りを見ると、ごく普通の中間層の多くが、今から数十年前に資産家や超エリートが子供にしていた教育とだいたい同じレベルの教育を施そうとしています。

 

日本は貧しくなったと言われていますけど、にもかかわらず、子供にエリート家庭と同レベルの教育をしようとする庶民たちの狂った感覚に付き合っていたらこの国は本当に破滅に向かうと思います。

 

やるなら、自分たちの稼いだ金でやれ!

 

そもそも、子供の塾代を負担してくれだとか学費を無償化にしてくれだとか、つまり、「納税者に自分の子供の学歴を買う金を出してくれ」と言っている乞食根性の持ち主に育てられた子供がまともに育つとは思えないのですが(笑)。

 

本当に、最近、卑しい日本人が増えましたよね。若い世代を中心に何でもすぐ、金クレ、金クレと物乞いのようなことばかりしますよね(場合によっては金以外のサポートを要求してくることも)。自分やその家族の利益しか頭になく、自分だけが大変だ大変だといって、すぐ大騒ぎを始めます。

みっともない。税金を何だと思ってるんだ?コイツら?日本は大丈夫か?といつも暗澹たる気持ちになります。

教育費の支援が子供にどのような利益をもたらすのか?

無償化など教育費の支援による少子化対策の効果についてはさておき、教育費の支援、とりわけ大学を全て無償化にして、どうするつもりなんでしょうか?無償化にすれば、子供が一流企業に入社出来て豊かな生活を送ることができるのでしょうか?

 

現在を基準とすればですが、一流大学を卒業すれば、一流企業に入社するのは楽勝だと思います。そして、一流企業に入社すれば高い確率で高年収を期待できるでしょう。たとえ再びリーマンショックやオイルショックのようなことがあったとしても、若い人に甘い甘い世の中が同情して救済してくれるはずです。

 

ですが、一流大学に入ることができる人は限られています。定員がありますから。レベルの低い大学から新卒で一流企業に入るのは簡単ではないでしょう。つまり、無償化にしてもしなくても、高年収を期待できる人の数は変わりません。当たり前のことですけど。

 

つまり、無償化などの教育費の支援と子供の将来は直結しません。納税者が犠牲になって日本の子供たちの塾代や学費にいくらお金を注ごうとも、パイの数が決まっている以上、将来の子供の生活が豊かになるとは限らないわけです。子供には何の利益もないのです。

 

それどころか、無償化にすることによって安易に大学に進学し(今でもたくさんいますけど)、本来その子供に合った別の道があるかもしれないのに、大学で無駄な時間を過ごし、適性のない仕事に就くリスクもあるわけです。

 

多くの人は、表向きはそのようなそぶりは見せませんが、本当は自分が有能だと思っています。自分だってお金をかけてもらえれば、もっと違う環境で育っていれば、大学に行けたはずだった、もっと良い大学に入れたはずだった、だから自分の子供はお金さえあればどうにかなるはず、親が良い環境を作ってあげれば何とかなるはず、と思っている人はかなりいると思います。

 

ですが、残念ながら、教育にお金をかける価値のある人はそれほど多くはいません。(ここでは大学の学費や塾代のことです。広い意味での教育は別です)

 

結局、納税者が他人の子供の教育費の支援をしてあげたとして、これにより潤うのは教育産業くらいではないでしょうか。

子供に費やすお金のほとんどが死に金

大学を出ていないと就職すらまともにできないと言う人がいますが、レベルの低い大学を出てもあまり変わらないのではないでしょうか。大卒を必須要件としていても、大学だったらどこでもよいわけではないですし。

まともな会社であれば、レベルの低い大学卒を専門卒や高卒よりも評価するというのはあまりないと思います。

 

また、私は転職マニアですから、これまで多くの求人に目を通して来ましたが、中途入社に関しては、いわゆる知的労働が必要とされるような職種でも大卒資格を必須要件としているところは多くはありません。

 

このように大卒資格は就職だけでなく転職にも直結しません。

 

Fラン大学なるものが登場してから、低学力の学生が大学に入学するようになったと言われるようになりました。小学校や中学校の勉強もままならない多くの学生たちに大学はどのような教育をするのでしょうか?価値のある授業を提供できるのでしょうか?低学力の学生たちは大学の授業で何を得ることができるのでしょうか。私たち納税者は大学教育を受ける資格、能力、やる気のない人たちになぜお金を払わなければならないのでしょうか?

 

小学校や中学校の勉強すらマスターできない人たちには、大学進学とは別の道があるのではないでしょうか。

 

日本人は比較的「勉強が得意」な人種だと思いますが、大学に行く価値のある人はそれほど多くはないと思います。お金さえかければうちの子だって!と思いたいのでしょうけれど、人間というのは、努力してもダメなことがあるものです。適性ですね。親の装飾品のために、適性のない子供に税金を使うのは勘弁してほしいのです。

 

一律の無償化は一部を除きほとんどが無駄になるわけです。他人の金だからこそ、その効果を考慮せずに無駄に使うことができるわけですね。税金全般に言えることですが。

 

今の日本には余裕がありません。本当に支援を必要としている人たちが多くいるにもかかわらず、十分な支援が届いていません。このような状況下で、大学教育を受ける価値のない人間が通うためのお金を納税者に負担させるのは常軌を逸しています。

 

そもそも、今の世代、これからの世代は、大学無償化にしたらしたで、おそらく、今度は、また次の要求がでてくるでしょう。幼児教育の費用だの、英会話レッスンの費用だの、大学院の学費だの、留学費用だの、中学受験のための塾代だの、金クレ金クレとせびってくるでしょう。

 

納税者の支払う税金は有限です。納税者たちは現在も多くの税金を支払っています。少子化対策にお金をかけるとしても是非とも意味のあることに使って欲しいものです。