こんにちは。ヴィヴィアンです。
前回↓↓↓は応募書類の書き方についてお話ししました。
今回は正社員に転職するための転職がテーマです。たぶん、意味が分からないですよね(笑)。
40代以上の非正規で働いている方がいきなり正社員になるといっても、簡単には行かない場合も多いと思います。電話番しかしていなかったとか、経験した職種と全く異なる職種へ転職するとなると大変だと思います。
ですから、このような場合、正社員に転職するのに有利な肩書やスキルを獲得するために、とりあえず正社員や派遣・契約社員などに転職するのです。そして、数年働いて、肩書やスキルをゲットしてから、本気の転職をするんです。
近い将来辞めることを前提にした転職です。踏み台探しの転職活動です。これは、以下の①と②になります。
これとは別に、派遣や契約社員として入社して、そのままその会社の正社員になる方法もあります。これは、以下の③と④です。ただ、これは運が大きいですね。
本日の目次です。
- とりあえず正社員になって、正社員の肩書で再度転職活動をする(①)
- 派遣社員や契約社員として働いてスキルを身に付けた後、正社員に転職する(②)
- 紹介予定派遣の制度を利用する(③)
- 派遣社員や契約社員として入社後、気に入られて正社員になる(④)
とりあえず正社員になって、正社員の肩書で再度転職活動をする(①)
とにかく条件が悪くても妥協して、入れそうなところに正社員として入社して数年働いた後、条件の良いところに転職する方法です。非正規の立場で転職活動をするよりも、正社員の肩書を得てから転職活動する方が有利だからです。企業は「正社員→仕事できる」、「非正規→仕事できない」、とステレオタイプに考えていますからね。
正社員といっても、選ばなければいくらでもあると思います。とはいっても、何でもよいわけではありません。次の転職活動でアピールできるスキル、経験を増やしていくことができる職場でなければいけません。求人票を見れば、最終的に自分の目指す業界や職種、年収を手に入れるためには何が求められているか分かると思います。
入社してから最低1年(できれば数年)は、踏み台にする会社で次の転職活動でアピールするためのスキル、経験を少しでも増やせるよう、積極的に業務を引き受けるようにしましょう(身体を壊さない程度に)。
こうして、職務経歴書に書けるスキル・経験が増えたら今度は正社員の立場で、次の正社員としての職を再び探すのです。
派遣社員や契約社員として働いてスキルを身に付けた後、正社員に転職する(②)
正社員に転職するためのスキルや経験をゲットするために派遣社員や契約社員等に転職する方法です。
派遣社員や契約社員であれば、正社員よりハードルが低いですからね。
もっとも、①にも書きましたが、次の転職活動でアピールできるスキル、経験を増やしていくことができる職場でなければいけません。
派遣社員や契約社員として働いてスキルアップできるのか?
派遣社員や契約社員として働いてスキルが身につくのか、派遣社員や契約社員としての経験が転職活動で武器になるのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、まったく問題ありません。
そもそも、正社員だからと言って特別なスキルがある人はほとんどいません。ここで書いているスキルというのは、そんな大それたものではありません。企業という組織体で働くのに必要なお作法や業務で必要な基礎知識や基本的理解のことです。
ですから、派遣先企業をうまく選び、自分が就きたい職種についての業務を経験すれば、正社員としてやっていくのに必要なスキルを身に付けることができます。
もっとも、派遣社員や契約社員の仕事もいろいろです。一般的な正社員の仕事よりも専門的で難易度の高い仕事もあれば、雑用中心の仕事もあります。
雑用中心の仕事は避けて、転職の際にアピールできる業務を経験できる仕事を選びましょう。
なお、当初予定していた業務に加えて、自ら希望すれば希望する業務を担当させてくれる企業もあります。
身に付けたいスキル、経験したいことがあれば、派遣先企業との面接の際にこういうことがしたい、させて欲しいとアピールするとよいと思います。面接時でなくても、入社後、自分からスキルが身につくような仕事をさせてもらうようにお願いしてもよいでしょう。
ちなみに、派遣先に英語を使う仕事があれば、こんなラッキーなことはありません。英語が嫌いでなければ是非ともお願いして担当させてもらいましょう。転職の時に選択肢が広がります。英語は強力な武器になります。
安いコストで契約した仕事以上のことをやってくれるのであれば、歓迎する派遣先企業が多いと思います。よく、派遣社員の中には、契約外の仕事を頼まれたときに、契約外の仕事であることを理由に断る方がいるようですが、契約外の仕事であっても自分にプラスになりそうだなと思ったら積極的に引き受けてみてはいかがでしょうか。
これを搾取だとか契約違反と考えるか、チャンスと考えるかで、その後の人生が大きく変わってくるかもしれません。
もっとも、派遣や契約社員でもスキルを身に付けることができるとしても、
企業は非正規で得たスキルや経験を評価するのか?
という問題があります。
結論から言えば、評価する企業は多くはないと思います。
特に、大企業は評価しない傾向にあります。なぜなら、大企業の正社員は、大企業で働く自分こそがこの世で最も難しい仕事をしている、と勘違いしており、派遣社員や中小企業社員のことなどゴミとしか思っていないからです。
もっとも、評価しない企業がないわけではありませんし、エージェントの担当者の売り込み方や応募書類の書き方なども大きく影響しますので、工夫次第で正社員として採用される可能性は十分あると思います。
紹介予定派遣の制度を利用する(③)
派遣社員として入社して派遣期間(最長6か月)終了後、双方合意の上、直接雇用(正社員又は契約社員)
に切り替える制度です。
紹介予定派遣制度は使いにくいと言われており利用している企業は少ないようですが、実際に働いてみてから直接雇用になるか決めることができるのでミスマッチを防げるというメリットがあります。
派遣社員や契約社員として入社後、気に入られて正社員になる(④)
紹介予定派遣制度を利用せずに、派遣社員や契約社員として入社した企業の正社員になる方法もあります。(派遣法の3年ルールの話は除きます)もっとも、必ず正社員になれる保証はどこにもないです。運が良ければ、という感じですね。
実は、派遣先の上司に気に入られて正社員になる人は非常に多いです。
企業によっては、派遣社員から正社員へのルートが閉ざされている場合もあるかもしれませんが、多くの企業では派遣社員として働いている人を正社員または契約社員として雇用しています。
私はこれまで多くの企業で派遣社員として働いてきましたが、大手企業も含め数社に1社の割合で正社員や契約社員として働かないかとお誘いを受けました。これは、私だけが特別なのではありません。派遣仲間や知り合いの中には派遣社員から正社員になった人が数多くいます。彼ら彼女らを見る限り、特別に優秀な人や学歴の高い人だけが正社員として誘われるわけではないようです。(そもそも派遣先企業は派遣社員の学歴を知りませんからね。)
おそらく、周りと円滑にコミュニケーションがとれる人や社風に合う人、仕事をきちんとこなす人、上司との相性が良い人などが選ばれているのではないかと推測します。正社員に誘われた知り合いの中には、あまり仕事ができない人もいましたし、性格的に大きな問題を抱えている人もいました。ですので、ハードルは決して高くありません。
40代以上の方ですと、若い方に比べると可能性は若干低くなるかもしれませんが、可能性がないわけではありません。
会社の制度や慣習がどうこうより、権限のある上司に気に入ってもらえれば、たいていは正社員や契約社員の話が来るのではないかと思います。どのようにすれば上司に気に入ってもらえるかは、その上司次第だと思いますし相性もあると思いますが、仕事をしっかりやるとか、仕事は微妙でもコミュニケーションを取るのがうまくて場になじんでいるとか、結局は、一緒に仕事をしていきたいと思ってもらえるかどうかというところが重要なポイントになるのではないかと思います。
今回は以上となります。
次回は、ブランクがある人や派遣の仕事も見つけるのが難しい人向けの転職方法について書く予定です。